41歳モリーナ 古巣カージナルスのコーチ就任に前向きな姿勢を示す

カージナルス一筋のキャリアを終えてから1年が経ち、コーチ(またはアドバイザー)として古巣カージナルスに復帰する可能性が取り沙汰されているヤディアー・モリーナ。ゴールドグラブ賞を通算9度受賞した名捕手は「エル・ボセロ・デ・プエルト・リコ」紙のインタビューに応じ、「何かが起きるならすぐに決まればいいと思っているし、何も起きないとしても必要とされたときにプエルトリコから彼らの手助けをしたい。彼らは私の意思を知っているよ」と古巣のコーチ就任に前向きな姿勢を示した。

カージナルスは昨季限りでモリーナとアルバート・プホルスが引退し、モリーナと長年バッテリーを組んだアダム・ウェインライトも今季限りでユニフォームを脱いだ。カージナルスにとって、この3人の名選手が1人もロースターにいなくなるのは2000年以来のことだが、多くのファンに愛される「背番号4」がコーチとしてチームに戻ってくる可能性が出てきた。

ウェインライトは「相棒」のモリーナについて「彼は打者以上に深く考えることで、上手くやってきたんだ」と語る。モリーナの現役期間にカージナルスの監督を務めたトニー・ラルーサ、マイク・マシーニー、マイク・シルト、オリバー・マーモルは「彼は試合中に数歩先のことを考えている」と口を揃えており、「いつか偉大な監督になる」という評価は揺るがない。その球界屈指の「頭脳」がチームに加わることによって、カージナルスには計り知れないほどのプラス効果がもたらされるだろう。

モリーナの復帰は、カージナルスにとって最大の課題である投手陣の立て直しだけでなく、5年8750万ドルの大型契約で加入したにもかかわらず、シーズン序盤に正捕手の座を剥奪されるという屈辱を味わったウィルソン・コントレラスにもポジティブな影響を与えるはずだ。コントレラスが苦しんでいたとき、救いの手をさしのべて助言したのはプエルトリコにいたモリーナだった。そのモリーナがより近い場所から指導することによって、フレーミングやブロッキングに課題を抱えているコントレラスの守備力向上も期待できる。

フルタイムのコーチに就任するのか、それとも必要に応じてチームに合流するアドバイザー的な役割になるのか、まだ詳細は不明だが、カージナルスとモリーナが「相思相愛」の状況にあるのは間違いない。今季33年ぶりの地区最下位に沈んだカージナルスは、名捕手モリーナの助けも借りて再浮上を目指すことになりそうだ。

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