「それが我々のDNAだ」 機動力野球で巻き返しを図るDバックス

ダイヤモンドバックスは今年のレギュラーシーズンで166盗塁を記録。ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)に次いでリーグ2位となる54盗塁をマークしたコービン・キャロルを筆頭に、5選手が2ケタ盗塁を記録し、チーム盗塁数はレッズ(190盗塁)に次ぐメジャー2位だった。ワイルドカード・シリーズ2試合で2盗塁、地区シリーズ3試合で5盗塁を記録したが、リーグ優勝決定シリーズでは2試合でゼロ。第3戦以降は自慢の機動力野球を復活させ、巻き返しを図る。

リーグ優勝決定シリーズの初戦から2連敗という結果を受け、ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督は「我々はダイヤモンドバックスの野球をしなければならない」とコメント。「我々がこの2試合で見たものは、我々がシーズンを通して長くやってきたものではなかった。再編成しないといけない。チームを再編成し、ダイヤモンドバックスの野球をするための方法を見つけなければならない」と第3戦以降への決意を語った。

そもそもダイヤモンドバックスは最初の2試合でほとんど打てなかった。フィリーズは第1戦の先発ザック・ウィーラーが6回3安打2失点、第2戦の先発アーロン・ノラが6回3安打無失点の好投。ダイヤモンドバックスは2試合合計でわずか8安打に封じられ、打率.129、出塁率.167、OPS.360と寂しい数字が並ぶ。「機動力野球は打つことから始まるんだ。塁に出ないといけないし、そのためには打たないといけない」とキャロルが語るように、最初の2試合では機動力を発揮するチャンス自体が少なかった。

今季のダイヤモンドバックスは重要な場面で盗塁を決め、相手にプレッシャーを与えることで得点を重ねてきた。「カオスを受け入れよう」をスローガンに掲げたように、足を使える選手たちのスピードを生かし、多くのカオスを巻き起こしてきた。もちろん、フィリーズ側も対策を練っており、球界屈指のポップタイムを誇る正捕手J・T・リアルミュートの存在もあって、盗塁を決めることは容易ではない。それでも投打両面で圧倒されている現状を打破するためには「ダイヤモンドバックスの野球」を復活させることが必要だろう。

ロブロ監督は「アウトになるために走りたくはないが、アグレッシブにいきたい。それが我々のDNAだ」と語る。ダイヤモンドバックスが本拠地チェイス・フィールドでカオスを巻き起こし、ここから巻き返すことができるか注目だ。

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