リバプールDFジョー・ゴメスが「トラウマになった」大ケガを回想「理解者がいなかった」

度重なる負傷を経験してきたイングランド代表DFジョー・ゴメス[写真:Getty Images]

リバプールのイングランド代表DFジョー・ゴメスが、現役引退も考えた過去の負傷に言及した。イギリス『リバプール・エコー』が伝えている。

2015年に加入したリバプールでは、チャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグなど数多くのタイトル獲得に貢献してきたジョー・ゴメス。一方で、これまでのキャリアでは何度も大ケガに見舞われてきた。

2015年10月に右ヒザの前十字じん帯(ACL)を痛めると、1年以上のリハビリを経て復帰するも、今度はアキレス腱を負傷。リバプールに加入してからの2シーズンは、ケガとの戦いに終始することになった。

また、2020年11月には膝蓋腱を断裂。直前にDFヴィルヒル・ファン・ダイクも大ケガを負っていたことでジョー・ゴメスにかかる期待は大きかったが、その後のシーズンは全休を余儀なくされた。

ポッドキャスト『On The Judy』に出演したジョー・ゴメスはこうしたこれまでのケガを振り返り、2020年に負った膝蓋腱断裂が最もショックだったと告白。ACLの負傷に比べ、周囲の理解を得られなかったのも苦しかったと明かしている。

「(引退も考えたケガは)膝蓋腱断裂だね。ACLの負傷はまだ若い時期に負ったこともあり、物事に気をつける必要があるという新たな視点を得られたんだ。足首のケガもそこまでだったけど、ヒザに負った最後のケガは…。あのケガは共感してくれる人も少なかった」

「ACLのケガはよくあることであり、みんなが共感してくれる。でも、膝蓋腱負傷への理解者は誰もいなかった。トラウマになったよ。膝蓋骨を断裂したとき、ヒザ頭が太もも辺りにあったんだ。突然の出来事だった。ACLは大丈夫だと感じてプレーを続けた後、スキャンの結果でわかったりするが、今回は骨折のようなもので突然だった。『え? 何が起こっているの?』という感じだ」

「こうしたケガから、僕は体や自分自身について多くを学べたと思っている。こうしたケガをするとは思っていなかったからこそ、僕にまた新しい視点を与えてくれた」

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