「省エネ」+「創エネ」エネルギー使用量80%削減 建設会社の新事務所【長野市】

長野市の建設会社「角藤」がエネルギー消費量を80%削減した新しい事務所を建てました。省エネだけではなく、エネルギーをつくる「創エネ」も取り入れています。

角藤は特殊な溶接技術を用いた鉄骨事業を主力とした建設会社です。国立競技場にも鉄骨が使われています。長野市の本社敷地内に先月下旬、新しい事務所が完成しました。エネルギー使用量を基準から80%削減しています。
それを実現させた秘密の一つが…

■角藤・大久保公雄 社長
「地中の熱と外気の温度差を使ってヒートポンプで熱を交換して、それで空調に使う。それで大体、電気(の使用量)が4分の1くらいになる」

「地中熱利用空調」と呼ばれるシステムです。地中の温度は年間を通して15℃ほど。地中に埋めたチューブの中を不凍液が循環していて、夏も冬も15℃前後に。外気温との差を空調に使います。屋根にはソーラーパネルを設置し、太陽光発電もしています。

■角藤・大久保公雄 社長
「環境負荷を減らしていく、それを我々が一つ一つやっていかないとですね、地球の温暖化はどんどん進んでしまいますので、ゼロエネルギービルディングに挑戦しました」

エネルギー使用量やCO2の排出量をリアルタイムで表示し社員にもエコ意識が浸透しているということです。

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