成田空港で航空機事故対応訓練 外国人の負傷者想定しオンラインで通訳も

航空機事故想定した訓練 成田空港

 航空機の事故を想定した大規模な消火救難訓練が10月19日、千葉県の成田空港で行われました。

 訓練は、旅客機がギアのトラブルにより胴体着陸をして左エンジン付近から火災が発生し、機内に多数の負傷者が取り残されているとの想定で行われ、消防や空港関係者など合わせて65機関から約1000人が参加しました。

 会場では、化学消防車などの緊急車両による旅客機への放水や、乗客の避難誘導、それに重傷者のヘリコプターによる搬送など、大規模な航空機事故で想定される一連の動きを確認しました。

 また、外国人の負傷者などを想定し、現場の医師の説明をオンラインで通訳とつないで本人に伝える訓練も今回初めて行われました。

 この訓練は緊急事態発生時の関係機関の連携強化を目的に毎年行われていて、成田空港会社の田村明比古社長は「空港の礎である安全の確保、危機管理への対応により一層気を引き締めて取り組んで行きたい」と述べました。

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