阪神の「アレ」32万件投稿で2位、SNS流行語ランキング

ウェブ解析士協会が、2023年7月〜9月の『SNS流行語ランキング』を発表。2位には関西でも話題になった「阪神優勝、アレ」がランクインした。

阪神優勝の瞬間、人で溢れかえる道頓堀川の遊歩道「とんぼりリバーウォーク」(9月14日・大阪市内)

ウェブマーケティングの資格となるウェブ解析士の養成などに取り組んでいる「ウェブ解析士協会」。2022年3月度から4半期ごとに最新の流行語ランキングを発表しており、年末には「年間大賞」を決めている。

ランキングは、X(旧ツイッター)、インスタグラム、YouTube、TikTokなどの各SNS上で流行した言葉を選定し、同協会が認定するSNSを運用する知識を要した資格「SNSマネージャー」への調査のもと作成した。

2023年7~9月分の『SNS流行語ランキング』

■ 1位はZ世代を中心に話題となった「なぁぜなぁぜ?」

1位に輝いたのは、「なぁぜなぁぜ?」。理不尽に感じたことをかわいらしく伝えるネタとしてZ世代を中心に幅広い世代に使用された。

元ネタは、2022年に結成された女性アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」の楽曲『ハピチョコ』の歌詞「なぁになぁに」説が有力とのこと。Tik Tokでは「#なぁになぁに」が600万回、「なぁぜなぁぜ?」が6.4億回視聴されている。

2位の「阪神優勝、アレ」は、9月14日に18年ぶりのセリーグ優勝を決めた阪神タイガースに関する言葉。優勝の代わりに「アレ」を使う言い表しが広まり、優勝が決まった当日はXで32万件以上の「アレ」が投稿された。

阪神・岡田彰布監督が就任時に使い始めた「アレ」。ファンや在阪マスコミも「優勝」を「アレ」と言い換えるなど合言葉として浸透した結果、見事2位にランクイン。なお、現在阪神は、広島東洋カープとクライマックスシリーズ・ファイナルステージを戦っており、「アレ」の再来が期待される。

3位は、6人組中学生によるYouTubeチャンネル「ちょんまげ小僧」のメンバーによる独特な挨拶「ひき肉です」。スポーツ選手や芸能人もポーズを真似するなど社会現象ともなり、TikTokでは「#ひき肉です」が4.9億回視聴された。

■ 今期の特徴は「10〜20代の若者」「スポーツ」

ランキングをまとめたウェブ解析士協会は、「特に印象的だったのは3位の『ひき肉です』、1位の『なぁぜなぁぜ?』。これらの流行語は10~20代の若者たちが火をつけ、幅広い世代から支持されている。共通点は誰もがマネできるフレーズであること。トレンドに乗りたいけど、歌やダンスはハードルが高いと感じる人々に受け入れられたのが流行の理由でしょう」と分析。

また、スポーツの話題が多かったことも今期の特徴だったという。「特に阪神が18年ぶりに優勝を飾ったこと、バスケのアカツキジャパンがパリ五輪出場を決めたことなど、SNS上で喜びや称賛、チームの特徴などを発信する投稿が目立ち、これまでスポーツに興味がなかった人も巻き込んで盛り上がる要因となった」とした。

このほかのランキングは以下の通り。4位は「Twitterくん、API制限、閲覧制限」、5位は「強風オールバック」、6位は「Threads」、7位は「ワールドカップ #AkatsukiJapan(バスケ)」、8位は「カマキリダンス」、9位は「『VIVANT』(ヴィヴァン)」、10位は「推しの死」。

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