外国人児童生徒適応指導教室「かけはし」で卒級式 小山市

小山市には来日したばかりの外国人の子どもたちが日本の生活に適応できるように日本語や生活習慣を教える教室があります。

20日は日常生活ができるくらいの日本語を習得できた子どもたちに修了証を手渡す卒級式が行われました。

小山市にある城東小学校の敷地には外国人の児童や生徒を対象に日本の生活が適応できるように教育する施設「かけはし」があります。

「かけはし」は来日したばかりの小学生や中学生に安心して学校生活を送ってもらおうと15年前に作られた県内唯一の施設です。子どもたちは最大で6カ月かけて日本語のほか学校での生活の仕方を学びます。

20日開かれた卒級式ではペルーやカンボジア、パキスタン、それにネパールの男女5人が亀田武史教諭から修了証を受け取りました。卒級した人は累計で401人になりました。

式では、400人目の卒級者となったカンボジア出身で中学1年生のパン・ブァタナーさんが「漢字やカタカナを学んだ」と日本語で力強く挨拶しました。

小山市によりますと10月1日現在で市内には約7500人の外国人が住んでいます。

「かけはし」に通う子どもたちは20日の卒級者を合わせて9カ国21人です。

新型コロナの影響による入国制限で、一時は、「かけはし」に通う子どもたちが減少したものの制限が解除された、ことし4月ごろから増え通常は20人ほどのところ、ことし8月には約30人が通っていたといいます。

修了証を手にした子どもたちは週明けから市内の小学校や中学校に通います。

亀田教諭は子どもたちに「学んだことを生かしてそれぞれの学校でがんばってください」と呼びかけました。

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