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2023年10月21日に公開された動画のテーマは……大混戦一騎打ち！参院徳島・高知補選
ゲストに朝日新聞政治部記者の今野忍氏をお招きし、参院徳島・高知補選について語っていただきました。
情勢は野党優勢？与党が勝つための方策とは？
【このトピックのポイント】
・自民党としては参院徳島・高知補選は敗北もやむなしか
・両候補にとって未開拓地となる徳島での支持集めが自民党勝利へのカギ
・今野氏は野党系候補・広田一氏の勝利を予想
10月22日投開票 参議院徳島・高知補欠選挙
参院徳島・高知補選は立憲・共産・国民が支援する無所属・元職の広田一氏と公明が推薦する自民・新人の西内健氏の、事実上の与野党一騎打ちの構図になっています。
もともと、自民党の高野光二郎氏が秘書に暴力を振るい辞任したことによる補欠選挙ということもあり、自民党にとって不利な選挙です。
それだけでなく、広田氏は高知選出の衆議院議員・参議院議員の経歴があり、元県議の西内氏としては知名度の点でもハンデがあるといえるでしょう。
また、いずれも高知出身の候補者ということもあり、徳島での盛り上がりに欠けている今回の補選。選挙ドットコムの過去の調査では高知の候補が出た場合、徳島の投票率が10％近く落ちる傾向が見られます。今野氏は「20％台もあり得る」とコメントしました。
与党側としては「長崎（衆院補選）とって1勝1敗でなんとか逃げたいのが岸田政権の本音」と今野氏。2敗はなんとしても避けたいという思惑があるようです。
とはいえ長崎4区補選にばかり注力しているわけではなく、自民党は徳島をターゲットにしているとのことです。
徳島県知事の後藤田正純氏は小渕優子選対委員長と同じ茂木派で当選同期ということもあり、知事を巻き込んだ選挙戦を展開。徳島1区の仁木博文氏も懸命に西内氏を応援しています。広田氏が強い高知よりも徳島での活動量を増やして票を取りに行く作戦のようです。
今回の補選では初陣となる小渕氏の選対委員長としての仕事ぶりも気になるところ。今野氏の耳には今のところそれほどいい話が入ってきてはいないようです。
その背景として、今野氏は小渕氏が2014年の大臣辞任以降、大きな役職に就いてこなかった点、世襲であるがゆえに選挙をゼロから組み立てた経験がない点に言及。選対委員長として活躍するにはさまざまな課題がありそうです。
今回の選対委員長起用は選挙の顔となることを期待されてのことだと思われますが、地方の有権者からの人気はものすごく高いわけではありません。
今野氏は「8、9年くらいテレビに出ないポジションにいた方ですからね、本当これからだと思いますよ」とコメントしました。
参院徳島・高知補選のトピック
参院徳島・高知補選では岸田首相と公明党の山口那津男代表が並んで演説を行いました。聴衆と20メートル以上離れての厳重警戒はネットでも話題になったようです。
今野氏は知り合いから送られてきた動画で見た当日の様子について「まあ、シーンとしてましたよね」とコメント。天気に恵まれなかったこともありますが、盛り上がりに欠ける演説会だったとのことです。
情勢としては報道各社が野党優勢を伝えており、日経新聞・共同通信が「野党先行」と報じていることに対して今野氏は「多分5ポイント以上離れているんでしょう」と説明しました。
今後の選挙戦について「余力があるのは自民党」と今野氏。両候補にとって未開拓地とも言える徳島で、西内氏がどこまで支持を伸ばせるかが勝敗のポイントとなりそうです。
今野氏「投票率が低いということはそれだけ伸びしろがあるということですから。そこでどれくらい挽回できるかじゃないですかね」
MC鈴木邦和「先行している広田さんを追いかけて少し差が縮まっていくような闘いになるんじゃないかって感じですかね」
ただ、徳島と高知は合区でありながら地理的なつながりが薄い部分もあり選挙戦は一筋縄で行かないのも事実です。
それらの点を踏まえ、今野氏は広田氏に軍配が上がると予想。しかし、広田氏は立憲のバッグボーンを持ちながら保守票を得るために野党系無所属候補として立候補しています。
応援に入った枝野氏の演説も立憲という言葉はほとんど見られず、今野氏は「立憲かくしだ」とコメントします。
選挙に負け続けてきた立憲・泉代表とすれば記念すべき初勝利となる今回の補選ですが、今野氏は「これで勝って泉さん勝ったって言えるのか結構微妙」「一応立憲が勝ったって言うんでしょうけど」と締めくくりました。
動画本編はこちら！
参院徳島・高知補選は野党有利！？与党が勝つための戦略とは？
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