リヴァプールのクロップ監督が敵将に同情も……「勝利に値したのは我々だ」

写真:リーグ戦では3試合ぶりに勝利をあげたリヴァプールのクロップ監督

現地時間10月21日、プレミアリーグ第9節のリヴァプール vs エヴァートンのマージーサイド・ダービーが行われた。

リヴァプールが2-0で勝利した試合中に、エヴァートンのショーン・ダイシ監督が審判に抗議を行い警告を受けた。その件についてリヴァプールのユルゲン・クロップ監督は、ダイシ監督に「同情する」と語った。イギリス『デイリーメール』電子版が報じている。

試合は0-0で迎えた前半37分に、アシュリー・ヤングがルイス・ディアスに対するタックルで2枚目のイエローカードを受けて退場。1人多いリヴァプールは後半開始から攻め続け、71分にマイケル・キーンのハンドにより得たPKをモハメド・サラーが決めて先制する。試合終了間際にもカウンターからサラーが再びネットを揺らし、リヴァプールが2-0で勝利した。

後半にイブラヒマ・コナテのベトへのファウルに2枚目のイエローカードを出されなかったことに対してダイシ監督は激怒し、試合後のインタビューでは不満をあらわにした。

「コナテに2枚目のイエローカードが出なかったことには言葉を失った。信じられないことで、困惑したよ。スタジアムにいる皆と同じように、身振り手振りでアピールをしたが、なぜ私がイエローカードをもらったのか分からない。全く馬鹿げているよ」

「主審は、イエローカードに値するファウルではないと私に伝えた。映像を見返したら、1秒以内に主審が『ノーチャンス、ノーチャンス』と言っていた。もし主審に10秒間考える時間があったら、2枚目のイエローカードを出していたと思うよ」

ダイシ監督は、ヤングがディアスへのタックルで退場したことについては文句を言わなかった。「彼は賢明な人なので、そこでタックルする必要はなかったと分かっている」と付け加えた。

対するクロップ監督もダイシ監督に同情するとともに、コナテのタックルについて言及した。

「コナテがベトに対してタックルした時、難しい状況になるかもしれないと感じたよ。でも主審がレッドカードを出さなかったので、彼(コナテ)をベンチに下げることにした」

「エヴァートンとショーン(ダイシ監督)のフラストレーションは完全に理解できる。10人対10人で戦えば、まだ(エヴァートンにも)チャンスはあっただろう。だが結局のところ我々のほうが優れたチームだったから、私たちが勝ち点3に値した。そこに関しては疑いの余地はないよね」

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