ファミリーマート、パンを「ファミマル」ブランドに統一 価格幅も広げ売場で選ぶ楽しさを提供

ファミリーマートは、パンカテゴリーをPB「ファミマル」ブランドに統一し、「ファミマル Bakery(以下、ベーカリー)」として刷新する。

「ファミマル」基準への品質の見直しに加え、新たにアッパーな価格帯も強化。パン売り場を含め「ファミマル」ブランドのさらなる価値向上を図る。

今回、ファミマル開発基準に基づく品質や、消費者ニーズに合っているかなどの審査などを経て、パンを順次「ファミマル」化していく。

人気商品については中身のブラッシュアップやパッケージ変更のみ行う。

17日の発表会で、柘植幹子商品本部商品企画部副部長兼ブランド戦略グループマネージャーは、「『ファミマル』はお客様により認知していただくことを目的に社内にいくつかあったPBブランドを1本化して誕生した。今回パンを統一化することでさらなる認知向上を図り、ファミリーマート=『ファミマル』=◎おいしい◎うれしい◎あんしん―を認知していただきたい」と狙いを語る。

柘植幹子商品本部商品企画部副部長兼ブランド戦略グループマネージャー

選ぶ楽しさを提供するため、価格帯もより幅を持たせる。

「目指すのは、誰がきても必ず欲しいパンが見つかる売場」と力を込めるのは、商品本部FF・スイーツ部パン・半生菓子グループの鈴木崇義マネージャー。

「原材料高騰などでパンの価格が上がるなか、手頃に購入できる価格帯もしっかりと残しつつ、アッパーな価格帯商品も増やす。パンは安さも魅力の1つで、そこの価値は絶対に失いたくない。一方で、選べる楽しさもパンの魅力。価格の幅を広げながら、価格帯ごとにお客様が楽しく選べる売場にしたい」と語る。
今後は高価格帯を拡充の構え。

「正直これまで高価格帯のパンをあまり得意としてこなかったが、今春に生コッペパン(厚切りハムカツ)という200円台半ばの商品を発売し大変ご評価をいただいた。1つで満足いただけるボリュームのある商品は、値段がやや高くてもしっかりと認めてくださると分かった。今後はアッパーの価格帯もしっかり揃えていきたい」との考えを明らかにする。

鈴木崇義商品本部FF・スイーツ部パン・半生菓子グループマネージャー

「ファミマル ベーカリー」への刷新に伴い、パッケージは直観的な言葉えらびやシンプルな記載情報に見直し「5秒で分かるパッケージ」に刷新。

一部商品先行で包材フィルムの薄肉化によるプラスチック使用料削減にも取り組み、年間225トンのプラ削減見込む。

なお、デザートや半生菓子についても順次「ファミマル」ブランドに統一する

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