「レッド・サムライだった」2ゴールで批判を一蹴した田中碧、3点差大逆転の立役者を指揮官が絶賛「散々顔を蹴られ続けてきた彼しかいなかった」

今季初ゴール含む2ゴールで大逆転勝利を呼び込んだ田中碧[写真:Getty Images]

デュッセルドルフのダニエル・ティウネ監督が、日本代表MF田中碧を絶賛した。ドイツ『キッカー』が伝えた。
【動画】田中碧の衝撃ミドルが3点差からの大逆転勝利の決勝ゴールに!

21日、デュッセルドルフは2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)第10節でカイザースラウテルンと対戦した。

10月の日本代表活動では、カナダ代表戦で先発した田中は2ゴールの活躍を見せていた一方で、デュッセルドルフでのパフォーマンスの低さには大きな批判を浴びていた。

クラブと代表でのパフォーマンスの差がドイツ国内では問題視され、今夏ステップアップを希望したものの、移籍が叶わなかったことでやる気がないとまで言われていた。

代表で復調した田中だったが、チームは散々な結果に。前半だけで3失点を喫し、最悪な試合展開となる。

しかし、36分に田中が味方のミドルシュートのこぼれ球をボックス内で蹴り込み1点を返すと、後半にはマティアス・ツィンマーマンのゴールで1点差に。さらにフェリックス・クラウスのゴールで同点とする。

すると3-3で迎えた63分、田中はボックス手前からチームを大逆転勝利に導くミドルシュートを鮮やかに蹴り込み4-3と逆転。見事に勝利に貢献した。

この試合は5万2000人の観客を無料で招待する3試合の初戦だったデュッセルドルフ。劇的な逆転勝利は、1998年以来、25年ぶりの出来事となった。

ティウネ監督は試合後に逆転劇について「監督のおかげではなく、選手たちのおかげだ」とコメント。「彼らがこうして巻き返しを見せることはセンセーショナルだ。だから私はチームを愛している」と称賛のコメントを寄せた。

また、批判を受けていた中で、結果で一蹴した田中についても言及。日本代表の愛称でもある「SAMURAI BLUE(サムライブルー)」になぞらえ、クラブからの赤を持ち出して称賛の言葉を送った。

「今日の彼はレッド・サムライでならなければならなかった」

「もしこのような試合で我々が巻き返せるとしたら、ここ数種間、散々顔を蹴られ続けてきた彼しかいなかった」

「私は彼に関して、絶大な喜びを感じている」

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