先発復帰の南野拓実は失点関与も後半盛り返す…ゴロビン躍動のモナコが3連勝で首位キープ!【リーグ・アン】

リーグ・アン第9節、モナコvsメスが22日にスタッド・ルイ・ドゥで行われ、ホームのモナコが2-1で逆転勝利した。なお、モナコのFW南野拓実は79分までプレーした。

現在、リーグ連勝で首位に立つモナコは、下位の15位に位置するメス相手に3連勝を狙った。負傷明けとなった前節のスタッド・ランス戦は途中出場も、日本代表でプレーした南野は先発に復帰。センターバックに離脱者続出のチームが[3-4-2-1]から[4-4-2]の布陣に変更した中、右サイドハーフに立ち位置を変えた。

格下相手にホームで圧倒する入りが期待されたモナコだったが、ミスから出ばなを挫かれる。4分、中盤でボールを持った南野がフォファナに出した短いバックパスをラミーヌ・カマラに奪われると、フォファナを振り切ったカマラがハーフウェイライン手前から右足のロングシュート。これが前目にポジションを取っていたGKケーンの頭上を越えてゴールネットに突き刺さった。

19歳のセネガル代表MFに衝撃的なリーグ・アン初ゴールを献上したモナコはすぐさま反撃を開始。先制後は完全に後ろ重心となったメスを押し込んでいく中、ボックス付近での細かいボールの出し入れに加え、16分にはゴロビンの強烈なミドルシュートでゴールに迫る。

しかし、時間の経過と共に強固さを増したアウェイチームの守備ブロックを揺さぶり切れず、攻撃が停滞。ミドルシュートやセットプレー以外でなかなかフィニッシュまで持ち込めない。

それでも、前半終了間際の42分にはボックス手前左でマツィマの縦パスを受けたゴロビンがDFに囲まれながらも右足を一閃。鋭いシュートがゴール右上隅の完璧なコースに決まった。勢いづくホームチームは、直後にもボックス内に侵入した南野が右足のシュートを放つなど畳みかける攻めを見せたが、1-1のイーブンで前半を終えた。

迎えた後半、守備的MFカマラを下げてアタッカーのアクリウシュを投入し、序盤から攻勢を仕掛けるモナコ。48分には左サイドのゴロビンが入れたクロスに大外で反応した南野に決定機も、ギリギリで合わせたダイレクトシュートはGKにキャッチされる。

以降も良い形で攻め続けると、55分に逆転ゴールが生まれる。ボックス手前右で南野が倒されて得たFKの場面でキッカーのゴロビンが壁のギリギリ上を越える鋭い右足のシュートをゴール右隅に突き刺した。

逆転ゴールに繋がるFK奪取で前半のミスをやや挽回した南野だが、熾烈さを極めるポジション争い優位に立つべく、ここから積極果敢に攻撃に絡んでいく。60分過ぎにはヤコブスの左クロスに合わせるヘディングシュート、直後には再びボックス中央で足元に収めて鋭い反転シュートを放つが、枠を捉えたシュートは相手GKの好守に阻まれる。

さらに、より積極的にボールを呼び込んでアクションを起こす日本代表FWは75分にディアタとのパス交換で右のポケットを取って角度のないところから右足を振るが、これはわずかに枠の左へ外れた。すると、直後の79分にはベン・セギルとの交代でピッチを後にするが、まずまず盛り返して出番を終える形となった。

その後、モナコは幾つかピンチはありながらも安定した試合運びでこのまま2-1のスコアでクローズ。ゴロビンの見事な2ゴールの活躍によってリーグ3連勝を達成し、首位キープに成功した。

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