奈良で平城京天平祭 - 打毬や拓本体験、勾玉作りなど

人気ユニット「Claris」なども登場した「みん芸フェスティバル」=21日、奈良市の平城宮跡朱雀門前特設ステージ

 奈良市の平城宮跡の朱雀門ひろばで21〜22日、「2023年秋平城京天平祭 みつきうまし祭り〜秋の実りと古代行事の再現〜」(平城宮跡にぎわいづくり実行委員会・奈良県・市主催)が開かれた。今回は初めて県などが主催する「県みんなでたのしむ大芸術祭(みん芸)」を合同で開催。奈良の食と酒に触れ、古代行事に親しむ祭りに音楽イベントが重なり、大勢の来場者でにぎわった。

 「うまし」には「美しい」「おいしい」の意味合いがあり、会場となった朱雀大路には食や物販など約60のブースが立ち並んだ。県内ベーカリーの出店による「天平ハーベストフェス〜秋のパンまつり〜」コーナーも設置された。

 天平衣装・奈良時代体験コーナーのほか、投壺(とうこ)や打毬(うちまり)といった奈良時代の遊びのブース、古代瓦の拓本体験、勾玉(まがたま)作りなどのものづくり体験コーナーもあった。

 打毬に娘の柚樹さん(6)、鈴菜さん(3)と親子で参加した大和郡山市の佐藤雅樹さん(37)は「平城宮跡にはよく来ます。昔の遊びが体験でき楽しい」などと話した。

 「みん芸」は11月30日まで、県内各地で250以上のイベントを順次開催中。21日に朱雀門前の特設会場で行われた民芸フェスティバルでは、人気の女性2人組ユニット「Claris」ら5組が出演。観覧席は事前申し込みで満席状態となり、ステージパフォーマンスに拍手や歓声が沸き起こっていた。

 古代の警護隊「衛士隊」の再現もあり、周囲にはシャッター音が響いた。

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