〝国境をかけて!〟4年ぶり!「峠の国盗り綱引き合戦」 軍配は…どっち?【長野・飯田市】

飯田市と静岡県浜松市、互いの領土をかけて闘う綱引き合戦が4年ぶりに開かれました。連敗している信州軍は、ある秘策を持って挑みました!

「峠の国盗り綱引き合戦」
長野県と静岡県の「国境」をかけた戦いは、飯田市南信濃と浜松市の境にある兵越峠で繰り広げられます。

「領土守るため魂で戦う頑張ります!頑張るぞー」

両地区の交流行事として、1987年にスタート。これまでの通算成績は、信州軍が17勝15敗ですが直近では2連敗しています。
160019遠州方に申す!武将姿で軍を率いるは、佐藤健飯田市長です。3年前に市長に就任したため、峠の綱引き初陣となります。

■佐藤健市長
「いざ信州人の誇りにかけて、見事勝利し歓喜の祝杯をふるまわん皆のもの!一つよろしくお願いします」

3本勝負!勝った方が、独自に定めた「国境」を1m拡大できます。新型コロナの影響で4年ぶりの開催です。

【1回戦】
一進一退の攻防が続きます。
信州軍にはある秘策がありました。

試合前の作戦会議で…

【試合前】
「いつもは1分半だけど1分20からスパートをかけるから」

【作戦を実行】
「いくぞいくぞいくぞ!1分20!せーの!」

作戦通り相手が仕掛ける前に一気に腰を低くし引っ張ります。

しかし…

引き分け!1回目に続き2回目も引き分け。

熱い戦いを一目見ようと600人もの観客が詰めかけました。

■浜松から
「白熱していて楽しい!」
■浜松から
「遠州軍に勝ってほしいけど、信州軍も強い」

さぁ勝負の最終決戦です。 腰をぐっと低くし、何とか耐え忍びます。

【3分経過】

最後の力をふり絞って!! 佐藤市長の応援も最高潮に!

勝ったのは信州軍です!

■弟が参加
「めっちゃ感動しました。信じてました」

「よいしょ!よいしょ!よいしょ!」

見事、飯田市側が領土を1m広げ、参加者は誇らしげでした。

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