若者に川崎市の魅力発信 地元バンド「SHISHAMO」「sumika」と連携

シシャモのリハーサルライブに招待された中高生=14日、川崎市幸区(同市提供)

 来年7月1日の川崎市制100周年に向けて機運を高めるため、市が若者への情報発信を強化している。交流サイト(SNS)の活用のほか、地元出身のバンドグループや市内の学校と連携した取り組みを通じて周知している。川崎市の魅力を発信し、市のイメージ向上や郷土愛の醸成にもつなげようとしている。

 「今日は私たちの大好きな地元・川崎の99歳のお誕生日!」「市制100周年までいよいよあと1年!!」

 今年7月1日。3人組ロックバンド「SHISHAMO(シシャモ)」のX(旧ツイッター)に、こうしたメッセージが投稿された。シシャモは市のPRを担う「かわさきスペシャルサポーター」を務めており、「一緒に盛り上げていきます!!」と意欲を見せる。

 この日は、同じくスペシャルサポーターを務める4人組バンド「sumika(スミカ)」も「川崎の魅力を発信していきます!」と投稿。市の公式アカウントも含め、閲覧数は計50万回を超えた。市の担当者は「市では届けられない年齢層にメッセージが届いている」と手応えを口にする。

 市は、市制100周年の節目を迎える千日前の2021年10月からハッシュタグ(#)に、「市制100周年」と付けて情報を発信。今年7月にはインスタグラムの公式アカウントを開設し、市内のイベントや文化施設などの写真を投稿してきた。さらに発信力を強化するため、若者への影響力を持つシシャモとスミカに一役買ってもらった。

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