“バルセロナの至宝”と呼ばれたファティにサウジアラビアのクラブが熱視線?

写真:ファティの未来はイングランドでもスペインでもなく……?

バルセロナからブライトンへローン移籍中のアンス・ファティが、サウジアラビアから関心を集めている。

英メディア『CaughtOffside』は10月22日、スペインメディア『スポルト』の報道を引用してファティの移籍に関する噂に言及した。

「来夏にファティを獲得するため、サウジアラビアのクラブが準備を進める見込みだ。バルセロナでのファティの未来は非常に不確実だ。サウジアラビアのクラブは今夏から大金をつぎ込んでいる。若いスターがサウジアラビアに来ることがリーグ成長に役立つだろう」

さらに同メディアは「シャビ監督は多くのスターを保有している。特にラミン・ヤマルの登場により、ファティがバルセロナで成功する可能性は減った。彼がバルセロナを離れることは確実だろう」と伝えている。

ファティはこれまで、最年少記録を次々に塗り替えてきた。バルセロナ史上最年少ゴール、UEFAチャンピオンズリーグの最年ゴール、そして国際Aマッチ最年少ゴールを記録した。ラ・リーガでデビューを果たしたのは16歳298日だった。

バルセロナはファティの潜在力を高く評価し、リオネル・メッシが身につけていた背番号10を与え、2027年6月までの契約を締結した。バルセロナがファティを高く評価していたことが見て取れる。

しかし、クラブが期待するほどの影響力を示すことはできなかった。あまりにも負傷が多かったからだ。デビューした2019-20シーズンは公式戦33試合に出場したが、その後は2シーズン連続で15試合以下にとどまった。昨シーズンは公式戦51試合に出場したものの、ラ・リーガの出場36試合のうち先発はたった12試合。今季も開幕から3試合に出場したが、いずれもベンチスタートだった。シャビ監督の信頼は得られず、結局、レンタル移籍でブライトンに合流することになった。

加入間もないとはいえ、ブライトンにおける存在感も決して大きいとは言えない。公式戦8試合に出場して2ゴールを決めているが、いまだプレミアリーグでの先発出場はない。

『CaughtOffside』は「ファティはいまだ本来のプレーを十分に見せられていない。ヨーロッパでの未来は不透明だ。今シーズンが彼の未来に大きな影響を及ぼしかねない」と伝えている。

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