モンツァ戦で決勝ゴールを決めたエル・シャーラウィ 試合後に涙を見せた理由とは?

写真:試合終了後、涙を流したエル・シャーラウィ

ローマに所属するステファン・エル・シャーラウィは、現地時間10月22日に行われたセリエA第9節モンツァ戦に後半18分から途中出場。後半終了間際に決勝ゴールとなるボレーシュートをたたき込み、ローマを1-0の勝利に導いた。

試合終了後には彼が涙を流すシーンをカメラがとらえていた。劇的な決勝ゴールと試合後に流した涙について、エル・シャーラウィが『スカイスポーツ』のインタビューで語った。

「このような状況を経験して、サッカーを軽視するなんてできないよ。クルヴァ・サッド(熱狂的なサポーターが集まるゴール裏)の前でゴールを決めて、ファンと一緒に喜ぶのは最高の感情の一つだ。僕はいつも楽しんでプレーすることだけを考えているんだ。気持ちが塞ぎ込んでいたけど、ゴールを決めて勝利したことで心が晴れたよ」

「その告発(違法賭博への関与の噂)は僕を傷つけたんだ。僕の良心は100パーセント明白だから、真実が語られないのは傷つくよ。いろいろな感情が積み重なっていたけど、今は幸せだよ」

現在、イタリアサッカー界ではファブリツィオ・コロナ氏という人物が注目を集めている。サッカー選手の違法賭博への関与を次々に暴露し、世間を騒がしているのだ。エル・シャーラウィは違法賭博に関与しているとしてコロナ氏から名前を挙げられていたが、自身は関与を否定していた。

エル・シャーラウィは試合の感想と今後の意気込みについて、次のように続けた。

「今日の試合では、昨シーズンに欠けていた継続性を見せることができた。土壇場での勝利だったとしても、これは重要な勝利だ。改善すべき点はあるけど、今後の自信につなげていきたい」

「(ローマは)多くの試合を戦う準備ができているチームだ。あまりプレーしていない選手は、トレーニングで力を証明する必要がある。チームには質の高い選手がいるし、誰もが助けてくれる。そして自分も(チームにとって)重要であると感じることができているよ」

「ピッチ上でのゴールセレブレーションには、僕が尊敬するこのスポーツに対する愛が込められていたんだ。それはとてもポジティブなものだったんだよ」

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