海老名の伝統芸能、一堂に 「海老名ささら踊り」や「大谷歌舞伎」など迫力備えた舞台披露

歌舞伎を披露する子どもたち=海老名市文化会館大ホール

 歌舞伎や踊りなど地元に伝わる芸能が一堂に会する「えびな郷土芸能祭」が21日、神奈川の海老名市文化会館(同市めぐみ町)の大ホールで開かれた。地元で芸能に取り組む4団体が舞台に立ち、それぞれが稽古の成果を発揮して見応えのある演技や演奏を発表した。

 市教育委員会の主催で、「今里はやし保存会」「海老名東柏太鼓」「海老名ささら踊り保存会」「大谷芸能保存会歌舞伎部会」が出演。県指定無形民俗文化財の「相模のささら踊り」の一つである「海老名ささら踊り」や、現存する数少ない農村歌舞伎で市指定重要無形民俗文化財の「大谷歌舞伎」など、各団体が美しさや迫力を備えた舞台を披露した。

 大谷歌舞伎では、大人の舞台に加えて、地元の市立大谷小(同市国分寺台)の3、4年生も「子ども歌舞伎」として演目を披露。子どもたちがそれぞれのセリフを堂々と決めると、会場からは温かい拍手が湧き起こった。

 歌舞伎を鑑賞した五十嵐ももこさんは「本格的だった。新鮮で驚いた」と話していた。

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