1日の20時間、寝て過ごします コアラの生態楽しく知って! 全国7園、SNSで魅力発信

金沢動物園が繁殖に成功したメスのコアラ(金沢動物園提供)

 1984年に日本で初めてコアラの飼育が始まったことを記念した「コアラの日」(10月25日)に合わせ、金沢動物園(横浜市金沢区)などコアラを飼育する全国の動物園7園がX(旧ツイッター)で連携し、生態や各園での取り組みを発信している。金沢動物園で広報を担当する川口芳矢さん(49)は「1日の20時間を寝て過ごすコアラの生態を楽しく知ってもらいたい」と話している。

 県内で唯一コアラを飼育する同園では、昨年4月までに3年連続で繁殖に成功。現在は人気者6頭が来場者の目を楽しませている。7園はこれまで近縁同士の繁殖を避けるため、互いのコアラをトレードするなどの交流を重ねてきた。

 今回の取り組みでは、木の間をジャンプしたり、足の爪で毛繕いしたりするコアラの貴重な姿を7園が各アカウントで取り上げている。記念日当日の25日には一斉に投稿する予定。

 コアラが生息するオーストラリアでは大規模な山火事が続いてコアラの生息地が狭まっており、同国はコアラを「絶滅危惧種」に指定している。川口さんは「これを機会に彼らが置かれた環境にも目を向けて欲しい」と呼びかけている。

© 株式会社神奈川新聞社