さくら市の傷害致死事件 被告の女 起訴内容を一部否認

 4年前、さくら市のアパートで姉とその夫と共謀して、高根沢町の当時24歳の女性を監禁し、暴行を加え死亡させ、遺体を宮城県白石市の山林に遺棄したとして、傷害致死などの罪に問われている女の裁判員裁判の初公判が23日、宇都宮地方裁判所で開かれ、女は起訴内容を一部否認しました。

 傷害致死や死体遺棄などの罪に問われているのは、益子町・無職の高木沙耶花被告25歳です。

 起訴状によりますと、高木被告は4年前、姉の海部春香受刑者とその夫の学被告と共謀して、高根沢町の当時24歳の女性をさくら市内のアパートに監禁し、暴行を加えて死亡させ、遺体を宮城県白石市の山林へ遺棄したとしています。

 23日の初公判で、高木被告は女性を監禁したことと遺体を遺棄したことは「間違いない」と認め、傷害致死については「ちょっと難しくて分からない」と起訴内容を一部否認しました。

 検察側は冒頭陳述で、高木被告は、学被告と春香受刑者2人が女性を暴行していたところに後から加わり、女性を死亡させたと指摘しました。

 これに対して弁護側は、高木被告は、学被告や春香受刑者に逆らえず指示されたときのみ暴力をふるっていたと述べたうえで、傷害致死の罪ではなく暴行の罪に問われるべきだと主張しました。

 判決は、11月24日に言い渡されます。

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