人繰りに苦慮するDF陣とは裏腹に、横浜Mの攻撃陣は飢えた虎のごとくアピールに躍起だ。筆頭はJ1札幌戦で一矢報いたFW杉本健勇（30）。ACL・カヤ戦でも爆発が期待される。
21日の札幌戦では技ありボレーで待望の移籍後初ゴールを挙げた。24日の全体練習終了後に改めて感慨を問われると、「終わったことなんで。続けないといけないと思うし、今は明日の試合に向けてという感じ」と至ってクール。ただ、有り余るほどのメッセージを込めた一撃だった。
ゴール後に浮かべたはじけんばかりの笑み。その先にMF井上がいた。「あいつもめっちゃ喜んでた。俺より喜んでいたかも。刺激になってくれたらいいな」と杉本。ともに新加入の今季は苦しい時間を過ごしてきた。
希望を抱いた新天地。だが現実は甘くない。帯同メンバーから外れる試合も多く、そんな日にはそろって食事に出かけることもあった。いつしか絆が芽生えていた。
