アストロズ・ベイカー監督が今季限りで引退か 米メディアが報道

日本時間10月24日に本拠地ミニッツメイド・パークで行われたレンジャーズとのリーグ優勝決定シリーズ第7戦に敗れ、敗退が決まったアストロズ。試合終了後、米メディア「ジ・アスレチック」はダスティ・ベイカー監督に来季も指揮を執る意思はなく、今季限りで引退する意向であることを報じた。現在74歳のベイカーは昨季、監督として初のワールドシリーズ制覇を経験。今季は2度目の世界一を目指し、アストロズと1年契約を結んでいた。

昨季、悲願のワールドシリーズ制覇を成し遂げたベイカー。1度で満足することなく「1度勝ったら、2度目も勝ちたい」と2度目のワールドシリーズ制覇を目指すことが今季のモチベーションとなっていた。しかし、リーグ優勝決定シリーズでレンジャーズに3勝4敗で敗れ、ワールドシリーズに進めないことが確定。試合後、ベイカーは明言こそしなかったものの、自身の将来について「自分の状況と人生について考えたい」と語った。

2017年にナショナルズを地区優勝に導いたあと、現場を離れていたベイカーだが、サイン盗み問題でA・J・ヒンチ監督が職務停止処分を受けたアストロズからオファーをもらい、3年ぶりとなる現場復帰。それ以来、4年連続でチームをプレーオフ進出に導き、2度のリーグ優勝と1度のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。監督通算2183勝は歴代7位、プレーオフ通算57勝は歴代4位の数字であり、将来のアメリカ野球殿堂入りを確実視されている(2000勝以上の監督で殿堂入りしていないのはベイカーとブルース・ボウチーだけ)。

選手からの信頼も厚く、ジェレミー・ペーニャは「彼は球界のレジェンドだ。この球団で彼と過ごした1日1日が大好きだった。彼は僕のことを信頼してくれたし、素晴らしい監督だったよ」とコメント。ジャスティン・バーランダーも「素晴らしい男だ。選手みんなのことを気にかけてくれる。彼のもとでプレーできるのは本当に嬉しいことだった」と語った。マイケル・ブラントリーは「もしこれで最後だったとしても、彼のキャリアは素晴らしい。彼のもとでプレーできて光栄だった」とベイカーとともに過ごした日々を振り返っていた。

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