トナーリは10カ月間の出場停止処分か? 今シーズンとEURO 2024の出場は絶望的に……

写真:クリスタル・パレス戦で途中出場したトナーリはサポーターから暖かい拍手で迎えられた

イタリア代表MFサンドロ・トナーリは、ミラン在籍中に同クラブの試合に賭けていたことを認めた。トナーリの弁護団は10カ月間の出場停止処分の方向でイタリアサッカー連盟と交渉中だという。イタリア『スカイスポーツイタリア』が報じた。

トナーリはイタリアサッカー連盟での審問で、ミランの試合を対象に賭けていたことを認め、捜査に協力的な姿勢を示していた。現在、彼の弁護団は司法取引に向けて動いている。仮に10カ月の出場停止処分が確定すれば、今シーズンの残りすべての試合と、イタリア代表がUEFA EURO 2024本選に進出した場合の同大会を欠場することになる。

現時点でトナーリは、UEFAチャンピオンズリーグのドルトムントとの試合には出場可能だ。ニューカッスルのエディー・ハウ監督は会見で以下のように述べた。

「トナーリはフィットしているし問題ない。いろいろなことが起こっているが、クリスタルパレス戦の前と状況は同じだ」

そしてトナーリがドルトムントとの試合に出場する可能性について問われると、こう答えた。

「私が知っている限り、出場できるものと考えている。それは違うと言われるまでは、そのつもりだ。今後何が起こるかを推測することはできない」

「彼とは話していない。明らかに感傷的になっていた。彼はサポーターから受けた愛情をいつでも振り返ることができるのだから、長期的には助けになるだろう。彼とサポーターとの関係が長く続くこと願う」

1月の移籍市場でトナーリの代わりを獲得することについては「まだ何が起こるか分からない。それについて考えるのは少し早すぎる」と答えた。

ニューカッスルは今月の初めに「トナーリを全面的にサポートする」という声明を発表した。ハウ監督は声明について改めてこう述べた。

「間違いなく重要なことだ。今回の事件で最も重要なのは、彼と彼の人生だ。人々は彼の若さと、イタリアからイングランドという異国へ移り住んできたことを忘れがちだ。イングランドに来たことで、彼の人生は大きく変わっている。」

「私たちは、彼や彼の家族と多くの会話を交わし、コミュニケーションを取ることに努めている。彼の周りの人々もとても重要な存在になるだろう。彼は明らかに感傷的であったが、敬意と威厳を持って自分自身を見事にコントロールしてみせた」

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