ヤマナカの新ブランド店舗 「フランテロゼ」誕生 高級志向の需要取り込む

名古屋市を中心に食品スーパーを展開するヤマナカは10月13日、千種区の覚王山フランテを全面リニューアルし、「フランテロゼ覚王山」としてオープンした。

ヤマナカはレギュラータイプの食品スーパー「ヤマナカ」と高品質な商品を揃える「フランテ」などのブランドで61店舗を展開。その中でも、千種区の「覚王山フランテ」、天白区の「八事フランテ」、東区の「白壁フランテ」の3店舗は多くの支持が得られる人気店舗に成長している。今期は、好調な3店舗のブラッシュアップを図ることで全店舗の売上を牽引することに加え、他店舗に波及することで全体の活性化につなげていくため新ブランドが立ち上げられた。

「フランテロゼ」は、商品・生活・店内に3つの潤いを提供する店舗をコンセプトに、品揃えにこだわった。

入口すぐにはフラワーゾーンとギフトゾーンが並び、生産者にもこだわったフルーツとドライフラワーを組み合わせたギフト商品なども用意。また、ギフトと隣接する形でワインコーナーを配置。さらに大型のデジタルサイネージを設置し、3万~10万円の高級ワイン、シャンパンの予約販売を初めて導入した。

鮮魚では、店内加工のスペースを広げることで、対面販売に対応し、「信州サーモン」「鯛一郎クン真鯛」などのブランド魚を販売するほか、刺身や寿司、惣菜に加工し販売している。

精肉売場では、三重の「松阪牛」、愛知の「みかわ牛」をはじめ、霧島黒豚の中でもさらに厳選された「霧島黒豚PREMIUM」、岐阜の「奥美濃古地鶏」などブランド肉を中心に並べた。

惣菜売場では、鮮魚部門で仕入れた新鮮な魚を使った弁当やおかずのほか、店内調理の冷温惣菜を量り売りで販売している。

愛知三河一色産のうなぎ、黒毛和牛、信州サーモンの西京焼きなど贅沢に使用した「覚王山御膳」(3千980円)を新しく開発した。

こだわりの冷凍食品では、人気飲食店の名物メニューを冷凍にした商品を集めた。ベーカリーでは、地元の人気ベーカリーの商品を日替わりで提供する。

ヤマナカでは覚王山と合わせて、八事・白壁も「フランテロゼ」として商品の入れ替えを進めており、近く2店舗のリニューアルを計画している。

© 株式会社食品新聞社