ユベントス、ファンの間でドウグラス・コスタ復帰待望論浮上もその心理は…“一種のノスタルジー”?

元ユベントスのドウグラス・コスタ[写真:Getty Images]

元ブラジル代表MFドウグラス・コスタ(33)の復帰を求める声がユベントスファンの間で上がっているという。イタリア『トゥット・スポルト』が伝えている。

ブラジル代表で通算31キャップを誇るドウグラス・コスタ。ロシア・ワールドカップ(W杯)にも出場した韋駄天アタッカーはバイエルンとユベントスを経て、昨年2月からロサンゼルス・ギャラクシー(LAギャラクシー)でプレーする。

今夏からは元日本代表DF吉田麻也とチームメイトになったわけだが、LAギャラクシーは24日、ドウグラス・コスタが2023シーズン終了後の契約満了をもって退団すると発表。現在はまだシーズン途中だが、新天地を探すための海外渡航が認められたとも報じられている。

これを受け、とあるユベンティーノがSNS上でドウグラス・コスタの約2年ぶりとなる復帰を提案。サポーター仲間からの賛同も得られているという。

ただ、戦力として本気で復帰を願っているというよりは、一種のノスタルジーに浸っている様子とのこと。ドウグラス・コスタがユベントスの一員としてフルシーズン戦った2017-18、2018-19、2019-20はいずれもスクデットに輝いており、“栄光のセリエA9連覇”の最後の3年間だ。

『トゥット・スポルト』は「ドウグラス・コスタだけでなく、アンドレア・バルザーリ(現役引退)やパウロ・ディバラ(現ローマ)のような主人公を懐かしむユベンティーノも多いのではないか」と論じる。

それは、ドウグラス・コスタがLAギャラクシー退団発表に前後し、ユベントス時代のチーム練習でバルザーリ氏およびディバラにドリブル対決を挑んでいる様子をSNSに投稿したためだという。

2020年のコロナ期突入を境に様々な財務問題が発覚し、スクデットから遠ざかり、今季は不正会計へのペナルティで欧州の舞台にすら立てないユベントス。今いる選手たちの奮闘で立て直しつつあるとは言え、やはり、何かをきっかけに美しい時代を思い出してしまうファンもいるようだ。

なお、ドウグラス・コスタの新天地はほぼ間違いなくサウジ・プロフェッショナルリーグになると考えられ、近日中にサウジアラビアへ渡航するとみられている。

© 株式会社シーソーゲーム