新潟魚沼市で「クマ出没・被害対策本部」設置 11月末まで登下校時のパトロールなど実施

 クマの出没数の増加を受け、新潟県魚沼市は10月26日、「クマ出没・被害対策本部」を3年ぶりに設置した。11月3日から30日まで毎日、小学生の登下校の時間帯に学校周辺やクマが出没した箇所の近辺で警戒パトロールを実施する。

 魚沼市生活環境課によると、今年4月1日から10月25日まで市内では、クマの目撃や痕跡の発見情報が昨年同時期より21件多い68件寄せられた。人身被害はない。

 これまでもパトロールをしていたが、対策本部設置を受け、体制を強化する。10月26日夕には防災ラジオなどで(1)朝夕の単独行動を避け外出時には音の鳴るものを携行する(2)住宅の扉や車庫のシャッターを閉める(3)柿やクルミなどは早めに収穫する-と呼びかけた。

 内田幹夫市長は10月26日の定例会見で「市民の安心安全を守るべく、しっかりと注意喚起をしていく」と話した。

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