昇給望むキエーザとの契約延長を計画も…ユベントスの目的は財政安定化

もはや“2世”の肩書きはいらぬキエーザ[写真:Getty Images]

ユベントスがイタリア代表FWフェデリコ・キエーザ(26)との契約延長を望んでいるようだが…。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

昨年1月の左ヒザ前十字じん帯断裂から完全復活したキエーザ。2020-21シーズンに何かと因縁深いフィオレンティーナから獲得したタフネスアタッカーは、今季のセリエA8試合出場でチームトップタイの4ゴールを記録している。

名門再建に欠かせぬ自国イタリアの選手なわけだが、契約は2025年6月までとなっており、今季が終われば残り1年に。ユベントスとしては来年1月の補強を見据えつつ、キエーザとの契約延長も優先事項にしているという。

焦点はやはり条件面か。キエーザの現年俸は600万ユーロ(約9億5000万円)だが、今夏以降「キエーザと代理人は昇給を希望」と報じられており、財政が苦しいユベントスはこれを呑み込むことが難しいとみられている。

ただ、キエーザとの契約延長は財政安定化のためにも必須。選手はクラブにとって「固定資産」であり、契約を伸ばせば減価償却を抑えることとなる。ユベントスはブラジル代表DFグレイソン・ブレーメル(26)とも同様の目的で昇給なしの契約延長を進めていると報じられる。

もちろん首脳陣はキエーザを大事な戦力とみなしており、少なくとも契約を1年は延長したい考え。しかし、大物代理人の1人に数えられるファリ・ラマダニ氏率いる代理店とは、あまり親密な関係ではないとのことだ。

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