オリックスのドラ1 上田西・横山聖哉選手 野球への姿勢変えた出来事とは

上田西の横山聖哉選手がオリックスからドラフト1位指名を受けました。

野球に打ち込むきっかけとなった小中学校時代。
ある出来事が野球に対する姿勢を変えました。

上田西高校。オリックス・バファローズのゼネラルマネージャーなど
球団職員が足を運び指名の挨拶をしました。

■オリックス 福良淳一GM
「なかなかこれだけスケールの大きい選手は出てこない。飛ばす力も持っているし十分トリプルスリーは狙えるポテンシャルがある」

■横山聖哉選手「プロ野球選手になったんだなという実感が湧いてきた」

県内の現役高校生がドラフト1位で指名されるのは2008年以来15年ぶりです。
横山聖哉選手は高校通算30本塁打、投げれば最速149キロ、50m6秒3の俊足。
まさに走・攻・守3拍子そろった内野手です。
指名後の会見には県内外から20社以上の報道陣が詰めかけました。

■横山聖哉選手
「自分がやってきたことは間違っていなかったし、こうやって指名をいただいて素直にうれしい」

会見を終えるとチームメートの待つグラウンドへ!

■横山聖哉選手
「こうやって指名されたのも…全員のおかげでーす!!」

一夜明けー。
小中学生時代の恩師たちも興奮冷めやらぬ様子です。

■滝崎邦雄総監督
「出た瞬間に『ビクッ』とした感じ。本当におどけちゃった。すごいっすねぇ」

上田市出身の横山選手は小学2年生の時に地元の硬式野球チーム上田リーグで野球を始めると、
小学6年の時に全国大会に出場しました。

■横山聖哉選手
「勝つことで楽しさを知って、野球楽しいなというところから、うまくなりたいという向上心が出てきて」

しかし、中学生だった2019年。台風19号災害で河川敷のグラウンドが流される事態に。

■横山聖哉選手
「野球人生の中でひとつの大きな山で、自分のずっとやってきたグラウンドが流されて、野球ができるありがたみを実感して」

■滝崎総監督
「その後に全国大会が決まったが練習する場所がない。グラウンドが悪かったらフライとる練習しろとか、そういう感じでずっと転々としていた」

監督コーチだけでなく、保護者も一緒になって復旧作業をしました。

「野球が出来るのは当たり前のことではない」。
この経験から、野球に対する姿勢が変わったと言います。

■滝崎総監督
「急がず焦らずゆっくりちゃんと。期待している」

目標は「日本代表」、そして、守備の優れた選手に贈られる「ゴールデングラブ賞」です。

■横山聖哉選手
「指名を受けて少しの恩返しができたと思うので、ここからプロの世界に入って活躍してもう1回恩返ししたい」

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