10カ月間の出場停止が確定したトナーリ、処分は今節の試合から適用へ

写真:10カ月の出場停止処分によりトナーリの今季は終了に…… ©Getty Images

違法賭博違反によりイタリアサッカー連盟(FIGC)から10カ月間の出場停止処分を受けたイタリア代表MFサンドロ・トナーリ。処分は今週末に行われるプレミアリーグの試合から適用されることになった。

トナーリはミラン時代に自チームの試合に賭けていたことを認めており、FIGCから18カ月間の出場停止処分を受けた。ただし、ギャンブル依存症を克服するための最低8カ月間の治療とFIGCが主催する公開ミーティングへの最低16回の参加をすることでそのうち8カ月間が軽減され、実質的には10カ月間の出場停止処分が科せられることになった。

これにより今シーズンのニューカッスルの試合、およびイタリアが出場権を獲得した場合にはUEFA EURO 2024の試合には出場できないことになったが、当初は10月28日にニューカッスルがアウェーでウルブスと戦うプレミアリーグ第10節の試合には出場できる可能性があった。

FIGCの処分をプレミアリーグやUEFAの試合にも適用させるためのプロセスが完了するには数日から数週間かかる可能性があったためで、試合前日の10月27日正午の段階でニューカッスルには処分の適用開始が伝えられておらず、FIGC、UEFA、FIFAのいずれも、ニューカッスル側に禁止処分を通達するレターを送っていなかった。

ニューカッスルを率いるエディー・ハウ監督は、この件について「確かに、彼が出場できる可能性は高い。クラブとしての確認は得られていない。ニュースや声明は聞いているが、イタリア当局からは何も伝えられていない。確認を待っている状態だ」と語り、トナーリがウルヴス戦に出場する可能性を示唆していた。

しかし27日夜になって、FIFAは出場停止処分を全世界の大会に拡大するというFIGCの要請を受け入れたことを発表。これによって10カ月間の出場停止処分が即座にスタートしたため、トナーリは28日のウルブス戦から試合に出場できないこととなった。

© 株式会社SPOTV JAPAN