馬頭高校文化祭4年ぶりに一般公開 チョウザメの缶詰販売には長蛇の列 販売開始10分で完売に

 海がない県の中で全国で唯一の水産科がある那珂川町の馬頭高校の文化祭が28日、4年ぶりに一般公開され、生徒が開発したチョウザメの缶詰を求めて行列ができました。

 生徒が作った製品が販売されるブースでは、オープンの午前10時から大勢の来場者で賑わいました。

 中でも人気を集めていたのが、チョウザメの身が入ったペペロンチーノソースの缶詰です。高級食材・キャビアの原料となる卵を取った後、他は廃棄されてしまうことに着目し、身を有効活用しようと水産科の3年生が考案しました。この缶詰は、今月(10月)8日に東京・渋谷で行われた高校生による缶詰のアイデアコンテストの全国大会に出品されました。

 チョウザメの缶詰は、文化祭用に30缶が用意されましたが、約10分で完売するほどの盛況ぶりで、今年(2023年)12月に、再び製造する予定です。

 会場では、このほかにアユの甘露煮やピラルクーのカレーなど、地元の名物を使って開発された商品が販売されました。

 生徒数の減少で、来年度(2024年度)から普通科が1学級が減らされる方針が示されている馬頭高校ですが、こうした特色ある取り組みは、県内唯一で文化祭は学校存続に向けたPRの場になったようです。

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