「ギョミ袋で海をきれいに」 海釣り施設に現れた「未来から来た釣り人」、ごみマナー向上呼びかけ

釣り人に携帯式のゴミ袋ケースを手渡したイベント=横浜市鶴見区の大黒海釣り施設

 「ごみはこの“ギョミ袋”へ!」。日本釣用品工業会(東京都中央区)が28日、横浜市内などの海釣り施設でごみ袋ホルダーを配布し、釣り人らにマナーの向上を呼びかけた。

 新型コロナウイルス禍のアウトドアブームに伴う釣り人気で、管理者のいない釣り場ではごみの放棄などが問題となっている。同会はストラップ付きのごみ袋ホルダー“ギョミ袋”を製作し、海釣り施設などで配布して啓発活動を展開している。

 28日には同市鶴見区の大黒海づり施設で、魚のかぶり物などをした「未来から来た釣り人」が、「このギョミ袋で海をきれいにしてね」など話しかけながら、ごみ袋ホルダーを172人に手渡した。イベントは同日、本牧海釣り施設(同市中区)と豊洲ぐるりパーク(東京都江東区)でも行い、計1171人に配布した。

 参加した東京都八王子市の男児(6)は「面白かった。たくさんごみを集めようと思う」と笑顔で父親と話した。

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