Dバックス・ファムがプレーオフ3度目の4安打 史上2人目の快挙

日本時間10月29日にグローブライフ・フィールドで行われたワールドシリーズ第2戦は、ダイヤモンドバックスが9対1で快勝。シリーズの対戦成績を1勝1敗とし、第3戦から本拠地チェイス・フィールドに戻ることになった。16安打を放ったダイヤモンドバックス打線のなかでチーム最多の4安打を放ったのが「5番・DH」でスタメン出場したトミー・ファム。35歳のベテランはプレーオフで通算3度目の1試合4安打をマークし、メジャー記録に並んだ。

ファムは2回表の第1打席でサードへの内野安打を放つと、4回表の第2打席ではライトへの二塁打で出塁し、次打者ルルデス・グリエルJr.のタイムリーで生還。6回表の第3打席で2打席連続の二塁打を放ったあと、牽制死する場面もあったが、8回表の第4打席はイニングの先頭打者としてヒットで出塁し、ケテル・マルテのタイムリーで5点目のホームを踏んだ。9回表の第5打席は代打を送られて交代。4打数4安打2得点という見事な活躍でチームの勝利に貢献した。

MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、ワールドシリーズで4打数4安打を記録するのは史上18人目。2012年のワールドシリーズ第1戦で3本塁打を含む4打数4安打をマークしたパブロ・サンドバル(ジャイアンツ)以来の快挙だった。ワイルドカード導入後まで期間を広げてみても、ほかには2002年のティム・サーモン(エンゼルス)と2007年のマット・ホリデイ(ロッキーズ)しか達成していない。

また、ファムにとってプレーオフ通算3度目の1試合4安打となり、これはアルバート・プホルスと並ぶメジャータイ記録。ファムはドジャースとの地区シリーズ初戦でも4安打を放っており、単年のプレーオフで2度の1試合4安打を記録するのは6人目の快挙だった(2011年のプホルスは単年のプレーオフで3度の1試合4安打を記録)。

なお、ファムはワールドシリーズ史上初となる5打数5安打を達成するチャンスがあったが、自らトーリ・ロブロ監督に対してジェイス・ピーターソンを代打に起用するよう進言したという。これは「ピーターソンにワールドシリーズ初打席を与えたい」というファムの気遣いによるものだった。第3戦以降もファムの活躍に期待したい。

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