JR東海道線「村岡新駅」周辺、国が区画整理を認可 藤沢市域で創造的都市の形成本格化

JR東海道線「村岡新駅」(仮称)建設予定地=同市村岡東(藤沢市提供)

 JR東海道線大船-藤沢間で2032年ごろに開業を予定する「村岡新駅」(仮称)周辺の土地区画整理事業を巡り、国土交通省は30日、事業計画を認可した。対象は藤沢、鎌倉両市域にまたがる計約38ヘクタールで、藤沢市域(村岡地区)には健康・医療関連の最先端研究開発機関やものづくり企業が立地しており、市は事業者の都市再生機構(UR)と連携し、創造性に着目した都市拠点の形成を本格化させる。一方、鎌倉市域(深沢地区)は市庁舎の移転を柱にしているが、計画が難航している。

 村岡地区は約7ヘクタールで、市は20年度に新駅周辺地区まちづくり方針を策定。地区の将来像実現の重要テーマとして▽創造的な場づくり▽新しい交通結節点づくりなど4点を提示。研究系や交流・コンベンション系、飲食、生活サービスなど憩い・リフレッシュ系などの機能を整備する方針だ。

 うち約3ヘクタールの市有地(市土地開発公社が所有)については、官民連携(PPP)事業を導入する。研究開発機能を含む民間施設や広場空間を整備・運営する民間事業者の選定に向け、市と競争的対話を行う事業検討パートナーを9月から公募。12月上旬にプレゼンテーションを行い、同パートナーを複数選定する。

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