九都県市首脳会議 千葉県の熊谷知事“小1の壁が課題” と指摘

九都県市首脳会議 横浜市で開催

 首都圏の1都3県、それに5つの政令指定都市で構成する「九都県市首脳会議」が10月31日、神奈川県横浜市で開かれました。

 会議には、千葉県の熊谷知事や千葉市の神谷市長ら、九都県市すべての知事と市長が出席し、それぞれ国への要望などを提案しました。

 このうち熊谷知事は、小学校入学とともに保育所に代わる預け先がなくなる、いわゆる「小1の壁」が課題になっていると指摘しました。

 その上で、放課後児童クラブの整備と質の向上へ、放課後児童支援員の処遇を改善することなどを要望として提案しました。

 これに対し、ほかの知事や市長らは、地域の実情に合った支援員の処遇改善が必要だなどと意見を交わし、九都県市首脳として国に要望することを決めました。

 一方、千葉市の神谷市長からは、民間が所有する緑地を保全するため、地権者への税負担の軽減措置や財政支援の拡充などを求めることを提案し、こちらも国に要望することになりました。

 熊谷俊人知事
「千葉県で子育てしやすい環境を作っていくために“小1の壁”と言われている、小学校の子どもたちを預かれる環境を我々はいままで以上に作らなくてはいけない」
「それぞれの首脳から賛同の声をいただいたので、時宜にかなった提案ができた」
「首都圏共通の課題を議論できたし、何より日本全体でも影響力の高い地域なので、大変意義深い会議だった」

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