小田急、増収増益で上方修正 2023年9月中間、鉄道・ホテル回復

会見する小田急電鉄の担当者ら=都内

 小田急電鉄(東京都)が31日発表した2023年9月中間連結決算は、純利益が前年同期比約2.6倍となる159%増の261億2400万円だった。新型コロナウイルス感染症の5類移行で鉄道やホテル業が回復。売上高は3.3%増の1962億5400万円、営業利益は83.3%増の266億100万円だった。下期も鉄道やホテル業を中心に業績が上回ることを見込み、通期連結業績予想を上方修正した。

 運輸業の営業利益は152億1千万円で、前年同期の2倍超に拡大した。新型コロナの5類移行に伴い、利用者数が回復した。鉄道駅バリアフリー料金制度の適用などにより、運輸業全体で、増収増益となった。鉄道の輸送人員は6.3%増で、コロナ禍前の18年と比較し、9割程度まで回復している。

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