レアル・マドリードがシャビ・アロンソ監督の招聘に執心する“裏の事情”とは?

写真:以前からレアル・マドリードへの監督就任が噂されているシャビ・アロンソ ©Getty Images

今シーズン限りでの退任、および来夏のブラジル代表監督就任が濃厚と見られているレアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督。クラブはすでに何人かの後任候補をリストアップしており、現在レヴァークーゼンで指揮を執るシャビ・アロンソ監督が最有力候補と見られている。スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』によると、レアル・マドリードがシャビ・アロンソ監督に執心するのにはある“裏の事情”があるという。

シャビ・アロンソ監督は現役時代に6シーズンにわたってレアル・マドリードでプレーし、ラ・リーガやUEFAチャンピオンズリーグなど数々のタイトル獲得に貢献。バイエルンで現役を退いた後はレアル・マドリードのU-14カテゴリーで指導者としてのキャリアをスタートさせていた。

その後、レアル・ソシエダBを経て昨年10月にレヴァークーゼンの監督に就任。今シーズンのブンデスリーガでは第9節終了時点で8勝1分けの好成績を残し、堂々の首位に立っている。

こうしたキャリアや指揮官としての手腕はもちろんレアル・マドリードが評価する部分だが、その裏にはレヴァークーゼンで10番を背負う20歳の若武者、ドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツの存在があるという。

ヴィルツは今シーズンのブンデスリーガでここまで全試合に出場し、2ゴール3アシストを記録するなどハイパフォーマンスを見せている。すでにリヴァプールやアーセナル、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンなど多くのビッグクラブが彼に関心を示しており、今後、彼の獲得を巡って激しい争奪戦が繰り広げられることは間違いない。

そこでレアル・マドリードは、クラブと深い関係にあるシャビ・アロンソ監督を指揮官に迎え入れることで、彼の教え子であるヴィルツの獲得に向けた道筋を整えたいと考えているというのだ。

ヴィルツの現在の市場価値は8500万ユーロ(約136億4790万円)とされており、今後の活躍次第ではさらに上昇する可能性もある。レアル・マドリードは仮にシャビ・アロンソ監督の招聘に失敗してもヴィルツの獲得を目指すとされているが、果たして来夏、レヴァークーゼンから指揮官と司令塔の“ダブル獲り”を実現させることになるのだろうか。

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