今季までエンゼルス監督を務めたフィル・ネビンがパドレスの新監督候補となっているようだ。10月31日（日本時間11月1日）、米スポーツメディア『The Athletic』が報じた。
パドレスは監督を務めていたボブ・メルビンがジャイアンツに引き抜かれる形で移籍。内部昇格や外部からの招聘も含め新監督候補を選定している段階だが、ここにきて前エンゼルス監督のネビンと、エンゼルスコーチのベンジー・ヒルが候補として浮上。
ネビンはエンゼルスの三塁コーチを務めていた2022年、ジョー・マドン監督の解任に伴い監督代行に就任。2023年には正式な監督として指揮したが、シーズン終了後に退任していた。現役時代のネビンとパドレスとの関係は深い。1992年ドラフトでアストロズから全体1位指名という期待を背負ってプロ入りしたが、メジャーでは20代後半まで思うような結果を出せずタイガース、エンゼルスへとトレード移籍を繰り返した。しかし、1999年にパドレスへ移籍すると打撃力が開花。そこから7シーズンをパドレスで過ごし、在籍時にネビンが記録した通算156本塁打は球団3位の記録となっている。
ヒルは2022年からエンゼルスのコーチを務めているが、メジャーでの監督経験はない。しかし、今年のWBCではメキシコ代表監督としてチームを準決勝へ導き、優勝した日本代表をあと一歩のところまで追い詰めた。パドレスにはドミニカ人スター選手も多く、スペイン語でのコミュニケーションをとることができるヒルは魅力的だ。しかし、ヒルについてはエンゼルスが新監督候補として興味を持っているという報道もある。
パドレスはネビンとの面談を今週中に行う可能性があるが、ヒルについては現段階では予備的な候補ということのようだ。また、依然として内部昇格の可能性は高く、ベンチコーチのライアン・フラハティ、コンサルタントのマイク・シルトが有力候補であるということには変わりはない。パドレスは現在あらゆる可能性を模索しているという段階だ。
