10月31日(日本時間11月1日)、アリゾナで行われたレンジャーズ対ダイヤモンドバックスのワールドシリーズ第4戦は、序盤に大量得点したレンジャーズが11-7と逃げ切り、ワールドシリーズ制覇まであと1勝と大手をかけた。レンジャーズは不振の1番打者マーカス・セミエンが5打点を挙げるなど序盤に10点差をつけ、先発のアンドリュー・ヒーニーも5回4安打1失点と好投。敗れたダイヤモンドバックスはリリーフ投手の継投でつなぐブルペンデーを試みたが序盤の大量失点が誤算だった。
昨日の試合で先発のマックス・シャーザー、主砲アドリス・ガルシアが負傷退場したレンジャーズは、今日の試合前にこの2人が離脱することが発表され、暗雲漂う状態で試合に臨んだ。特にポストシーズン歴代最多打点記録を更新するほどの打棒をみせていたガルシアの離脱はレンジャーズ打線にとって大きな痛手になるかと思われたが、それは杞憂に終わった。
レンジャーズは2回表ワイルドピッチで先制すると、ランナーをためてセミエンが2点タイムリー三塁打。すると続くコリー・シーガーがこのワールドシリーズ3本目の本塁打を放ち一気に5点リードとする。さらに攻撃の手を緩めないレンジャーズは3回表にも満塁機でトラビス・ジャンコウスキのタイムリー二塁打、続くセミエンの3ランで5得点。3回終了時点で10点差と序盤で試合が決まった形だ。
ダイヤモンドバックスはブルペン陣が序盤から大量失点したが、5番手で登板したライン・ネルソンは5回1/3を1失点に抑える好投。打線は4回に1得点、8回にはルルデス・グリエルJr.の3ランなどで4得点を返し、9回にも2得点で4点差まで縮めたが反撃は及ばなかった。
これで3勝1敗としたレンジャーズは、あと1勝すれば球団史上初のワールドシリーズ制覇だ。ここにきて主力を故障で失うアクシデントがあったが、ガルシアの代役として登録されたジャンコウスキが2安打2打点するなど、主力離脱の影響は感じられない。このポストシーズン、いまだ敵地で無敗のレンジャーズは、明日の敵地最終戦も制して悲願の制覇を成し遂げるのだろうか。