ALS患者巡る重度訪問介護訴訟 どこでも同じ支給時間に「改善」を

ALS患者巡る重度訪問介護訴訟 どこでも同じ支給時間に「改善」を

 全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病「ALS」の男性患者が重度訪問介護を巡って起こした訴訟。
 10月31日、千葉地裁が患者の重度訪問介護の支給時間を1日当たり約22時間給付するよう千葉県松戸市に命じた判決を受け、患者は11月1日、居住地で支給時間が変わらないよう全国的な「改善」を訴えました。

 難病「ALS」の男性患者が住んでいる松戸市に重度訪問介護を1日当たり24時間給付するよう求めた裁判で、10月31日、千葉地裁は請求の一部を認め、市に対し、1日約22時間の支給を命じ、他の公的サービスと合わせて24時間給付の状態にするよう市に求める判決を下しました。

 原告の代理人弁護士が11月1日に開いた記者会見にオンラインで参加した男性患者は、判決を聞いて「家族と抱きあって喜んだ」ということで、介護サービスの支給時間が市区町村に裁量が委ねられている現状に「改善」を訴えました。

ALS患者とヘルパーの声
「全国に同じ病気で悩み苦しんでいる。(居住地で)処遇に差があるのは不合理、改善を図ってほしい」

 一方、松戸市の担当者は、「判決を精査し、適切に対応していく」とコメントしています。

© 千葉テレビ放送株式会社