1勝3敗からの逆転劇は過去に14度 Dバックスは巻き返しなるか

22年ぶり2度目のワールドシリーズ制覇を目指すダイヤモンドバックスは、日本時間11月1日に本拠地チェイス・フィールドで行われた第4戦で終盤に追い上げを見せたものの、7対11でレンジャーズに敗れ、シリーズの対戦成績が1勝3敗と追い込まれてしまった。ここから逆転して世界一になるためには、第5戦から3連勝が必要な状況だが、4勝先取のプレーオフ・シリーズでは、過去に14チームが1勝3敗からの逆転劇を達成している。

MLB公式サイトのマット・ケリー記者によると、4勝先取のプレーオフ・シリーズで1勝3敗と追い込まれたチームは過去に92チームあり、そのうち14チーム(15%)が逆転劇を成し遂げているという。ワールドシリーズのみに限定すると、過去47チーム中6チーム(13%)が逆転での世界一を達成。さらに、現在の「2-3-2」のフォーマットで第6戦と第7戦を敵地で戦うチームに限定すると、過去21チーム中4チーム(19%)が1勝3敗からの3連勝で頂点に上り詰めた。

ワールドシリーズで1勝3敗と追い込まれた直近の例を見てみると、2021年のアストロズは2勝4敗、2018年のドジャースは1勝4敗で敗退。しかし、2016年のカブスは1勝3敗と追い込まれたところから3連勝し、1908年以来108年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を達成した。1985年のワールドシリーズでロイヤルズが1勝3敗から逆転してカージナルスを破ったあと、1勝3敗と追い込まれたチームはワールドシリーズで10連敗を喫しており、2016年のカブスは1勝3敗の状況から久しぶりに勝利したチームだった。

4勝先取のプレーオフ・シリーズで1勝3敗からの逆転劇を成し遂げた14チームは以下の通り。

1925年ワールドシリーズ:パイレーツ(対セネタース)
1958年ワールドシリーズ:ヤンキース(対ブレーブス)
1968年ワールドシリーズ:タイガース(対カージナルス)
1979年ワールドシリーズ:パイレーツ(対オリオールズ)
1985年リーグ優勝決定シリーズ:ロイヤルズ(対ブルージェイズ)
1985年ワールドシリーズ:ロイヤルズ(対カージナルス)
1986年リーグ優勝決定シリーズ:レッドソックス(対エンゼルス)
1996年リーグ優勝決定シリーズ:ブレーブス(対カージナルス)
2003年リーグ優勝決定シリーズ:マーリンズ(対カブス)
2004年リーグ優勝決定シリーズ:レッドソックス(対ヤンキース)
2007年リーグ優勝決定シリーズ:レッドソックス(対インディアンス)
2012年リーグ優勝決定シリーズ:ジャイアンツ(対カージナルス)
2016年ワールドシリーズ:カブス(対インディアンス)
2020年リーグ優勝決定シリーズ:ドジャース(対ブレーブス)

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