横浜能楽堂が24年4月に能・狂言の紹介施設 休館伴いランドマーク内に 道具展示や体験講座も

「OTABISHO 横浜能楽堂」の内観イメージ(横浜能楽堂提供)

 横浜能楽堂(横浜市西区)が来年1月から約2年半にわたり休館するのに伴い、能・狂言の紹介施設「OTABISHO 横浜能楽堂」が同4月にランドマークプラザ(同)にオープンする。装束や道具の展示に加え、体験講座やオリジナルグッズの販売もあり、気軽に立ち寄れる観光スポットを目指す。

 横浜能楽堂によると、商業施設内での能楽紹介施設は全国初。「見る・知る・学ぶ・体験する」をテーマに、上演写真や道具の展示、すり足などの表現を体験できるワークショップを開催する。買い物や会社帰りに立ち寄れる気軽さを売りに、今まで古典芸能になじみがなかった人にもアプローチ。施設内では外国語も併記する。

 施設名の「OTABISHO」は神社の祭礼で、神が人々と交流する「御旅所」が由来。紅葉坂を下り、人々と交流するランドマークプラザの仮拠点を御旅所に見立てたという。

 横浜能楽堂は天井の脱落対策や設備更新などのため、来年1月から2026年6月まで休館する予定。

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