台風13号接近に伴う大雨 浸水メカニズムなど検証 千葉県が有識者会議設置

台風13号接近に伴う大雨 浸水メカニズムなど検証 千葉県が有識者会議設置

 2023年9月の台風13号の接近に伴う大雨により、一宮川流域で甚大な浸水被害が発生したことを受け、千葉県は有識者会議を設置し、検証を進めることにしています。

 千葉県の有識者会議は、9月の大雨による浸水のメカニズムを検証するとともに、これまで進めてきた河川整備の効果などを明らかにし、今後の浸水対策の在り方に生かすため、県が10月末設置しました。

 今回の浸水被害では、県が発注している一宮川の工事区間のうち、5か所で仮設の堤防となる土のうの設置に不備があったことが発覚していて、県では、このことについても影響の度合いや過失の程度を明らかにするため、会議を設置しています。

 この問題について、熊谷知事は11月2日の定例会見で「県との取り決めを守らなかったという意味では、事業者に当然ながら落ち度はある」と述べたうえで、有識者会議設置の意義については次のように述べました。

千葉県 熊谷俊人 知事
「施工不備によって、今回の浸水被害にどの程度の影響がそもそもあったのかということと、それを受けて法的にどのような責任・過失が法律的な分野で求められるかということを、しっかりと専門家に整理をしていただくことが主なポイントになる」

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