「生誕の地」小田原の小学校に二宮金次郎像お目見え 10年ぶり、子どもたちは目輝かせ

地元ゆかりの二宮金次郎像を囲む子どもたち=2日、小田原市立町田小学校

 神奈川県小田原出身の農政家で思想家の二宮金次郎(尊徳)の銅像が2日、小田原市立町田小学校(同市寿町)に設置された。全国的には学校現場から姿を消しつつある金次郎像だが、市内の小学校での設置は10年ぶり。校庭の片隅に置かれた金次郎像を取り囲んだ子どもたちは「金次郎のような大人になりたい」と目を輝かせた。

 金次郎像の設置は1947年に開校した同校の75周年事業の一環。卒業生有志がプロジェクトを呼びかけ、115の個人・団体からの寄付で実現した。プロジェクト代表を務めた田嶋浩充さんは「自分も在校時に町田小に金次郎像がないことが気になっていた。子どもたちに金次郎の教えを身近に感じてほしい」と目を細めた。

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