FC琉球、サポーターに2案提示 従来のエンブレムを残す案も検討

FC琉球の新エンブレム

 サッカーJ3のFC琉球は3日、那覇市内でサポーターミーティングを開き、来季のエンブレム変更について再考する方針を示した。10月26日に発表した新エンブレムを採用し、従来のエンブレムを「アイデンティティーマーク」として残すA案と、来季は従来のエンブレムを使用し、2025年からのシーズンまでにサポーターや関係者を交えた意見交換でエンブレムを決めるB案を検討していることを明らかにした。今月中にどちらの案を採用するかを決定する。

 クラブ側はエンブレム発表後にアンケートを行い、443の回答を得て対応を検討していた。ミーティング冒頭で倉林啓士郎社長は「皆さまと十分な対話がないまま発表に至ったプロセスを反省している」と謝罪。その上で来季のユニホームに用いるエンブレムの決定時期が迫っているとして、2案を検討中と述べた。

 倉林社長は、新エンブレムの中心デザインは来季からクラブのシンボルマークとして活用し、SNSや商品開発、広告宣伝などに用いることを説明。朱色を強くし、明るめにした新クラブカラーと、チームの新名称「FC琉球OKINAWA」については「おおむねの理解が得られた」として、来季から採用する考えを示した。

 サポーターからは「喜びや悲しみをともにしてきたエンブレムの残し方を一緒に議論したい」と意見が上がり、倉林社長は「皆さんの意見を集めるプロセスをこれからもつくっていく」と約束した。(新崎哲史)

FC琉球の従来のエンブレム 

© 株式会社沖縄タイムス社