「あるかもしれないと…」福岡・前寛之、2列目起用に先制点で応える活躍!ルヴァンカップ決勝MVPにも選出

先制点を挙げた福岡MF前寛之(右)[写真:©超ワールドサッカー]

アビスパ福岡のMF前寛之が、ルヴァンカップ決勝戦を終えての想いを口にした。
【動画】前寛之が見事な先制点!福岡vs浦和ハイライト

福岡は4日、国立競技場で行われたYBCルヴァンカップ決勝で浦和レッズと相まみえた。試合開始早々の5分に紺野和也の折り返しから前が先制点を奪うと、前半終了間際には宮大樹が追加点を奪取。後半は守勢の時間が続いた中でも浦和の反撃を1点にとどめ、2-1で勝利。クラブ史上初のタイトルを獲得した。

長谷部茂利監督は決勝の大一番で、ボランチが主戦場の前を2列目のシャドーで先発起用。先制点というこの上ない結果で応え、決勝のMVPにも選出された。

前は2018年、2019年と、長谷部監督が率いる水戸ホーリーホックでプレー。2020年に指揮官とともに福岡へ加わり、共闘は今年で6年目を迎える。

「僕自身、茂さんとの関係は6年目で、こういうタイトルというものは縁遠かったんですけど、ただ着々とステップを踏んでここまでこられたこと、こういう決勝の舞台でカップを掲げられたってことはすごく嬉しいです」

「(シャドーでの起用は)あるかもしれないと、週初め、2日目、3日目ぐらいの練習で伝えられた」という前は、「ボランチの選手ではあるので、攻撃のところではチームがスムーズにいくように、立ち位置や最終局面のポジションを整理しながら入れたのかなと思いますね」と手ごたえを口に。グラウンダーのクロスからの得点は思惑通りだったようだ。

「(単純な)競り合いでは勝てないと思っていたので、トップの(山岸)祐也くんの近くでボールを受ける、その中で展開していくことは意識してやっていました。競り合いではどうしても勝てないので、こういうグラウンダーのボールで、エリアに入っていったことが、(得点に)つながったのかなと思います」

福岡は直近のJ1で、川崎フロンターレ、横浜F・マリノスを相手にいずれも4失点を喫しての黒星。ともすれば迷いが生じかねない状況だったが、決勝でもブレることなく「うちは前から行くことが勢いにつながると思っているので、リーグ戦直近2試合は前から行って失点を重ねて負けてしまいましたけど、続けていかないと意味がないので、今日の試合も前から行こうと話していました」と、チームとしての継続性が結果に結び付いたことを誇った。

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