トレード市場の動きがスタート タイガースがマーク・キャナを獲得

ワールドシリーズが終了してオフシーズンに突入し、トレード市場が動き始めた。日本時間11月5日、タイガースはマイナーリーガーのブレイク・ホルブをブリュワーズへ放出し、マーク・キャナを獲得するトレードが成立したことを発表。キャナは来季の契約が年俸1150万ドルの球団オプション(またはバイアウト200万ドル)となっているが、タイガースはこれを行使するとみられる。タイガースのスコット・ハリス編成本部長はキャナを「出塁マシンだ。プランを持って打席に入ることができる選手」と高く評価している。

現在34歳のキャナはメジャー9年目の今季、メッツとブリュワーズで合計139試合に出場して打率.262、11本塁打、62打点、11盗塁、出塁率.355、OPS.755を記録。通算打率は.250と平凡で、四球も特別多いわけではないものの、6年連続で2ケタ死球を記録するなどデッドボールの多い打者として知られており、その結果、出塁率は5年連続で.350を超えている。ハリス編成本部長が「彼は我々のチームを良くしてくれるだろう」と評価するのは、その出塁能力の高さである。

具体的な起用は現時点では不透明だが、タイガースの外野手はケリー・カーペンター、ライリー・グリーン、パーカー・メドーズ、アキル・バドゥーと左打者ばかりのため、少なくとも相手の先発投手が左腕の試合ではキャナが優先的に起用されることになるだろう。また、指名打者として95試合にスタメン出場したミゲル・カブレラが今季限りで引退しており、キャナには「カブレラの後釜」という役割が任せられる可能性もある。

ブリュワーズが獲得したホルブは、2021年ドラフト15巡目でタイガースに入団した25歳のリリーフ右腕。今季はマイナーA+級とAA級で合計48試合に登板して6勝4敗8セーブ、10ホールド、防御率3.03をマークした。来季はAA級ないしAAA級で開幕を迎え、マイナーの成績次第ではメジャーデビューの可能性もありそうだ。

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