パドレスがワカのオプションを破棄へ 先発ローテから3人がFAに

米メディア「ジ・アスレチック」のデニス・リン記者によると、パドレスは先発右腕マイケル・ワカの来季以降の2年3200万ドルの球団オプションを破棄することを決めたようだ。ワカには年俸650万ドルで残留するかどうかを選択する選手オプションが与えられるが、今季チーム最多タイの14勝を挙げたワカがこの条件でパドレスに残留する可能性は低いとみられる。リン記者は「ワカは選手オプションを破棄してFAになるだろう」と伝えている。

現在32歳のワカは、カージナルス時代の2015年に自己最多の17勝を挙げ、2017年には2度目の2ケタ勝利となる12勝を記録。ところが、それ以降は故障に悩まされるシーズンが続き、2019年までカージナルスでプレーしたあと、2020年にメッツ、2021年にはレイズでも不本意な成績に終わった。

しかし、レッドソックスへ移籍した2022年に23先発で11勝2敗、防御率3.32と復活の兆しを見せ、1年750万ドル+オプションという条件でパドレスに加入。今季は24試合に先発して134回1/3を投げ、14勝4敗、防御率3.22、124奪三振をマークした。特に5月は防御率0.84と絶好調で、自身初の月間MVPに選出。最終的にはブレイク・スネルと並んでチーム最多タイとなる14勝を挙げた。

今季も右肩の不調で戦列を離れた時期があり、年俸総額の削減を目指すパドレスが2年3200万ドルのオプションを行使しない判断をしたのはうなずける。しかし、パドレスはサイ・ヤング賞最有力候補のスネルがFAになっただけでなく、今季チームで2番目に多い146回1/3を投げたセス・ルーゴも選手オプションを破棄してFAに。ワカまでFAになるようだと、今季の先発ローテーション5人のうち、ジョー・マスグローブとダルビッシュ有を除く3人を失うことになる。

今オフのパドレスは年俸総額を5000万ドル近く削減する方針であることが報じられており、高額年俸のフアン・ソトをトレードするような大きな動きがない限り、大物先発投手の獲得に動くことは考えにくい。来季の先発ローテーションはマスグローブとダルビッシュの2枠しか埋まっていない状況だが、A・J・プレラー編成本部長がここからどのように残りの3枠を埋めていくのか注目だ。

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