祈りの光が教会彩る 世界遺産5周年、ランタン打ち上げ 長崎・外海の出津教会

温かな光で外海の夜空を彩るスカイランタン=長崎市、出津教会堂駐車場

 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録5周年を記念し、長崎県長崎市西出津町の出津教会堂駐車場で3日、約50個のランタンを夜空に打ち上げるイベント「祈りの光、願いを込めて スカイランタンin外海」があった。
 同教会堂を含む「外海の出津集落」は同関連遺産の構成資産の一つとなっており、継承の願いを込めて市が主催。親子連れなど約100人が参加した。
 絵やメッセージを書き込んだランタンにヘリウムガスを入れ、カウントダウンに合わせて夜空に打ち上げた。ハンドベル演奏が流れる中、発光ダイオード(LED)のオレンジ色が温かく照らし、「わあ、きれい」の声が漏れ聞こえた。近隣住民など約100人も見守り、集まった人たちは幻想的な光景を前に、地元の世界遺産に思いをはせていた。

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