マーリンズがクエト、バーンズの両ベテラン右腕のオプション破棄

日本時間11月6日、マーリンズがジョニー・クエト、マット・バーンズの両ベテラン右腕の来季オプションを破棄する方針であることが明らかになった。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者などが伝えた。37歳のクエトは年俸1050万ドルのオプションを破棄され、バイアウト250万ドルを受け取ってFAとなる。一方、33歳のバーンズは年俸900万ドルのオプションを破棄され、バイアウト225万ドルを受け取ってFA市場に出ていくことになる。

クエトはメジャー通算144勝、オールスター・ゲーム選出2度、奪三振王1度などの実績を誇るベテラン右腕。2016年にジャイアンツで18勝を挙げたあと、相次ぐ故障によって低迷が続いていたが、昨季ホワイトソックスで158回1/3を投げて8勝10敗、防御率3.35と「プチ復活」を遂げたため、今季は1年850万ドル+オプション1年でマーリンズに加入した。しかし、右上腕二頭筋の張りで開幕から長期離脱を強いられ、7月に戦列復帰を果たしたものの、8月下旬にはウイルスに感染して2週間ほど離脱。結局、13試合(うち10先発)の登板にとどまり、1勝4敗、防御率6.02と期待に応える働きはできなかった。

バーンズは長年レッドソックスのブルペンを支えてきた右腕だが、近年は陰りが見え始めるようになり、今年1月下旬にレッドソックスからDFAとなってトレードでマーリンズに加入。6月に左股関節の不調で故障者リスト入りし、そのまま復帰できずシーズンを終えた。24試合の登板は、60試合制の短縮シーズンだった2020年と並び、メジャー定着後では自己最少タイ。21回1/3を投げて1勝0敗、3ホールド、防御率5.48、20奪三振と低調なパフォーマンスに終始した。

マーリンズはシーズン終了後にデービッド・ロバートソン、ユリ・グリエル、ジョーイ・ウェンドルがFAとなり、主砲ホルヘ・ソレアもオプトアウトの権利を行使してFAに。今季は3年ぶりのポストシーズン進出を果たしたが、エースのサンディ・アルカンタラがトミー・ジョン手術で来季絶望という事情もあり、戦力キープ、そして戦力アップのためには今オフの補強が重要となる。

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