ジャイアンツの左腕マナイアがオプトアウトの権利を行使してFA

米メディア「ジ・アスレチック」のアンドリュー・バガーリー記者が報じたところによると、ジャイアンツの左腕ショーン・マナイアはオプトアウトの権利を行使して来季の年俸1250万ドルを放棄し、FAになることを決めたようだ。一方、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者はジャイアンツが右腕アレックス・カッブの年俸1000万ドルの球団オプションを行使したことをリポート。ジャイアンツに関しては、右腕ロス・ストリップリングが選手オプションを行使したことも報じられている。

現在31歳のマナイアはオプトアウト付きの2年2500万ドルの契約でジャイアンツに加入。移籍1年目の今季は先発で10試合、リリーフで27試合に登板して合計117回2/3を投げ、7勝6敗1セーブ、3ホールド、防御率4.44、128奪三振を記録した。特別優れた成績を残したわけではないが、今オフは先発投手の補強を必要としているチームが多いため、2ケタ勝利3度の実績を誇るマナイアは多少年俸が下がったとしても、フルシーズンの先発起用を確約してくれるチームへの移籍を望んでいるのかもしれない。

現在36歳のカッブはジャイアンツ移籍2年目の今季、28試合に先発して151回1/3を投げ、2完投(うち1完封)を含む7勝7敗、防御率3.87、131奪三振を記録。エースのローガン・ウェブに次ぐ先発2番手として奮闘し、ローテーションを支えた。カッブは先週、股関節の手術を受けたことが発表されており、少なくとも来年5月ごろまでは欠場する見込み。それでも年俸1000万ドルの球団オプションが行使されることが確実視され、実際にジャイアンツはオプションを行使してカッブを引き留めた。

現在33歳のストリップリングは、マナイアと同様にオプトアウト付きの2年2500万ドルでジャイアンツに加入。与四球率1.62と自慢の制球力は健在だったが、被本塁打率が昨季の0.80から2.02へ大幅に悪化したほか、腰と背中の痛みによる2度の故障離脱もあり、22試合(うち11先発)の登板で0勝5敗、防御率5.36と不本意な成績に終わった。この成績ではオプトアウトしてFAになったところで年俸1250万ドル以上の契約を得られる可能性は低く、ストリップリングがオプトアウトせず残留を選択したのは当然と言える。

来季のジャイアンツの先発陣は、ウェブ、カッブ、アンソニー・ディスクラファーニ、ストリップリング、有望株カイル・ハリソンの5人が中心となり、トリスタン・ベック、ジェイコブ・ジュニス、キートン・ウィンらもローテーション入りを狙う。なお、ウェブとともに先発2本柱を形成できる存在として、山本由伸の獲得を狙っていることが報じられており、今後の動向が注目される。

The post ジャイアンツの左腕マナイアがオプトアウトの権利を行使してFA first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.